2019年2月在日スペイン大使館。東京都港区。
“Kimono-Joya”展は スペインからのアーティストによって日本の伝統的な黒い羽織に制作された34作品からなる展覧会です。
2019年2月東京。(EFE). 日本の着物が スペインと日本のアーティスト達のキャンバスとなって生まれ変わり、東京で現代的なアートとして展示されました。
『Kimono-Joya の企画は、アートが生まれるように、自然発生的に生寝ました。』この企画のキュレイターでもあり参加アーティストでもあるカルロス ムニィスが、今日、東京スペイン大使館でオープニングを迎えるこの展覧会について、 EFE のインタビューに答えてくれました。
羽織がこの展覧会のメインです。
日本文化に魅了され、2015年に生まれたこの企画に、スペインと日本のアーティスト達が集結しました。着物の中でも、上着として使われる黒い羽織がこの企画の主役となりました。
伝統的な絹製の黒い羽織がトータルで34作品、東京で展示されています。日本の美意識をインスピレーションした作品が一つ一つ黒いTの形で、白い壁に飾られています。
日本の美意識の象徴、単純で、自然な完璧ではない美を意味する侘び寂び、を主題にするアーティストもいます。もう一つ日本美の代表的な形である円を燻された金属で構成した、カルロス ムニィスの作品がその一つです。
『円形を使ったアーティストが目立ちます。やはり、円は日本の美学を象徴する形なのでしょう』と、カルロス ムニイスは自作 ”jigoku”の前で語ってくれました。
PSOE, Correos, Renfe y Repsoなどのロゴを手掛けたデザイナー・ ホセ マリア クルス ノビジョ、 スペイン芸術賞作家 であるギジェルモ ペレス ビジャルタ、ミゲル アンヘル カンパノ、ジョルディ テイシドル やラファエル カノガル など、スペイン第一線で活躍するアーティストも参加しています。
そして、日本人作家、安藤輝弘、第二次世界大戦中の女性たちの縫った千人針をおもいおこさせる作品”Sueño”の根岸文子
キュレイターは、このコレクションの最大の難題は 羽織の素材である絹。この繊細な素材を扱って製作をすることでした。繊細すぎて、通常のキャンバスとは違いがありました。
哲学者、詩人である イグナシオ ゴメス リアニョは、デジタルプリントを使いました。アーティスト、エバ ロッツ は、細かなビーズの刺繍をしました。彫刻家のディエゴ カノガルは缶ジュースの飲み口の部分をつなげて作品にしました。
作家によっては、着物の上に作品を作る際、緊張と恐怖を感じたようです。最終的に全員製作を終えることができました。とカルロス ムニィスは語ります。
Kimono-Joya展では、スペイン芸術と日本の美学が近くきっかけになりました。これだけのメンバーが同じ目的で集結できたことは大変稀なことです。とカルロス ムニィスは言います。 今後スペインでもこの展覧会を展示していきたいと思っています。EFE